鎌倉の小さな音楽祭DAY1:トリオ ソ・ラ〜トリオの愉悦
鎌倉の小さな音楽祭DAY2:水谷川優子の新明解チェロ辞典〜師走にBACH!
鎌倉とベルリンをベースに活躍するチェリスト・水谷川優子とその仲間たちのサロンコンサートシリーズ。親子コンサートも各日有り。
水谷川優子 チェロ
「交響楽団の祖」と呼ばれる祖父、近衛秀麿の遺志により5歳からチェロを始め、桐朋学園女子高等学校音楽科卒業、同大学ディプロマコースを経て、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院首席卒業、同大学院修士修了マギスターの称号を得る。ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーのソリストコースにて研鑽を積みながらヨーロッパで演奏活動を開始。 第 6 回東京国際室内楽コンクール優勝、併せて齋藤秀雄賞と朝日ビール賞も受賞、イタリア・カラブリア芸術祭コンクール優勝、ピネローロ国際室内楽コンクール 2 位ほか多数受賞。邦楽などの異分野アーティストとのコラボレーションも多く、「Ensemble Φ」「Trio SolLa」のメンバーとしても活動中。現在、日本とドイツに拠点を置いてソリスト、室内楽奏者として活動、近年はアラブ諸国やシンガポールなどにも招聘されてオーケストラと共演、マスタークラスも行っている。いままでに伊勢神宮第62回遷宮奉祝行事、熊野本宮大社御創建2050年奉祝式年にてチェロ奉納演奏会を、2023年には京都・東寺にて開宗1200年記念弘法大師恩謝・世界平和祈願奉納演奏を行った。スペシャルオリンピックス日本・東京のチャリティコンサートのプロデューサーを務めている。活発なコンサート活動の傍らで少年院やホスピスなどの施設訪問演奏をライフワークとする。NHK FM「長崎・祈りの音色」が第 73 回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。世界同時発売された最新アルバム「Black Swan〜ヴィラ=ロボス チェロとピアノ作品集」がNY Public Radio で月間ベスト新譜選出。
Trio SolLa トリオ ソ・ラ
2013年4月に東京でベートーヴェンのピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲のソリストとして出逢った3人の奏者が意気投合して組んだピアノ三重奏「Trio SolLa(トリオ ソ・ラ)」は1年後に東京でデビュー公演を果たし、「才色兼備の閨秀演奏家によるピアノ三重奏」「名手3人のノリのいい名演はまた格別」「素晴らしく錬れた名演」と各音楽誌で高い評価を受けた。音楽誌『音楽の友』の「音楽評論家・記者が選ぶコンサート ベストテン2018」 に音楽評論家 上田弘子氏に選出され、またヴァイオリニストのレジス・パスキエ氏は『素晴らしい音楽家3名によって奏でられる超一級の「トリオ ソ・ラ」, この才能に満ち溢れたトリオは音楽をさらなる高みへと至らせるでしょう。』とコメントを寄せている。
メンバーそれぞれがニューヨーク、パリ、ベルリンの三都と東京に活動の拠点をもつソ・ラは、それを特色にしたプログラミングへのこだわりを持ち、スタンダードなピアノ三重奏曲のほかに、女流作曲家を含む歴史に埋もれかかった作品に光を当てたり、2016年には日本の若手作曲家を代表する山根明希子に作品を委嘱するなど、オリジナリティに溢れる演奏活動を行っている。東京以外では大阪のあいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールのシリーズに招聘されて公演を行うなど、ピアノ三重奏の新しい世界を切り開きながらヨーロッパの伝統を継ぐものとして、稀有なバランス感覚をもつ、音楽界でも存在が際立つグループとなりつつある。(SolLaは3人の名前のイニシャルSKY=空とフランス音名のソとラに因み、─三都に離れていても大空のもとで音楽が繋がっているように─との願いをこめて命名された。)
瀬川祥子 ヴァイオリン
桐朋学園高校音楽科を経て、モスクワ音楽院、パリ国立音楽院、ベルリン芸術大学他で学ぶ。ヴィオッティ国際コンクール最高位他を受賞し、現在パリを拠点に日本や欧州でソロや室内楽奏者として活動している。これまでにイザイ無伴奏ソナタ全曲等のCDがリリースされている。
水谷川優子 チェロ
桐朋学園女子高校音楽科卒業、同大学ディプロマコースを経てモーツァルテウム音楽院首席卒業、同大学院修士修了マギスターの称号を得る。第6回東京国際室内楽コンクール優勝をはじめ数々の国際コンクールに上位入賞し、現在は日本とドイツに拠点を置いて世界各国でソロ、室内楽奏者として幅広く演奏活動を行なっている。
谷川かつら ピアノ
これまで国内外20以上のピアノ・コンクールで優勝し、多数のオーケストラと共演するなどNYを拠点に海外で活躍するピアニストである。米国ジュリアード音楽院ピアノ科卒業後、コロンビア大学で美術史の学位、エール大学音楽学部大学院で音楽学修士の学位をそれぞれ取得している。